育児をしながら働く女性への様々な配慮と思考

「女性の社会進出」が進む現代。女性が働きやすい環境を整えていくことはとても重要なことであると思います。中でも、「育児をしながら働く女性」への様々な配慮は、特に大きな課題となっています。

しかし、サイボウズ株式会社が、育児をしながら働く女性250名とマネジメント層の男性250名を対象に行ったアンケートによると、働くママとその上司層の男性には、まだまだ考え方に大きな相違があることがわかりました。

■働くママは「子供との時間が取れない」ことを課題に感じている

まず、育児をしながら働く女性には「育児をしながら働く上で課題に感じていること」を、マネジメント層の男性には「あなたが思う、女性が育児をしながら働く上で課題だと思うこと」を聞いてみました。

すると、育児をしながら働く女性の最も多い回答は「子どもと過ごす時間が短い」で46.0%でした。ところが、マネジメント層の男性ではこの回答は24.4%のみにとどまりました。

また、「子供に十分な教育機会を提供できていない」という回答も、育児をしながら働く女性が28.0%だったのに対し、マネジメント層の男性は12.4%と大きな差が生じています。「子供との関係性」を悩む働く女性の気持ちを、理解できている男性がまだまだ少ないということなのかもしれません。

■「評価の改善」で働くママと上司にギャップが生じている

ただ、「女性が育児をしながら働く職場環境について取り組んでほしいこと」に関しては、「有給の取りやすい環境」や「残業の削減」、「在宅勤務制度」などの多くの項目で、育児をしながら働く女性よりもマネジメント層の男性の方が高い回答の割合となりました。

特に、「柔軟な時間帯で勤務が可能な制度」という回答は、育児をしながら働く女性が58.0%、マネジメント層の男性が73.2%と、男性の方が大きく上回りました。

男性も、育児をしながら働く女性のために職場環境を変えていくべきだと感じている人が多いことがわかりました。ただ一点、「育児中の女性への評価改善」だけは、女性が38.8%で男性が32.0%と、女性の方が多い回答となり、この点では両者の考え方にややギャップが見られるようです。

■「仕事の頼みづらさ」「優秀な社員の退職」に男性は悩んでいる

最後に、マネジメント層の男性に、「育児をしながら働く女性に対する悩み」を聞いてみたところ、「勤務時間が限定しているので重要な仕事は頼めない」や「急な仕事は頼みづらい」など、「仕事を頼みづらい」という声が多く見られました。

また、「育児のために退職してしまう」や「育児によって優秀な社員が辞めてしまう」といった、「育児と仕事を両立できないことによる優秀な社員の退職」といった意見も目立ちました。

■働くママのための「育児リタイア防止術」

「育児をしながら働く女性」に対しては、まだまだ「職場環境」や「労働条件」の変化が必要であるようです。

国際ジャーナリストの蟹瀬誠一氏が、『サイボウズ未来想研』というサイトで、NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹氏、サイボウズ株式会社社長の青野慶久氏と「育児リタイア防止術」をテーマに対談を行っています。

青野社長もイクメンであり、「多様な働き方を認めなければ少子化の進行と経済の縮小は止まらない」という持論を語っています。サイボウズでは、育児休暇を6年まで取れるという制度をつくり、育児リタイア防止を図っているそうです。

今後、女性の社会進出や働きやすい環境を作るためにも、育児リタイア防止術について、様々なワークスタイルを考えていく必要がありそうです。

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