社員に対して引き止め交渉するカウンターオファーの実態

“カウンターオファー”という言葉を知っていますか?

転職を決めた社員に対して引き止め交渉を行うことを指した言葉です。会社側からすると、優秀な人材の流出を防ぐためにこのカウンターオファーが重要になってきます。

では、どのようなオファーをすれば優秀な人材を引き留めることができるのでしょうか? もちろん、お金を積むことで解決できることも多いと思いますが、実はカウンターオファーにはそれよりも重要な要素があることが判明しました。

今回は、エン・ジャパン株式会社が、30歳以上の男女388名を対象に行ったアンケートによって明らかになった、カウンターオファーの実態について紹介したいと思います。

「カウンターオファー」の成功率は24%

まず、「カウンターオファーを受けた事はありますか?」と質問したところ、32%の人が「ある」と回答しました。

また、「カウンターオファーを受けて、次の転職先にいくのをやめたことがありますか?」との問いに対して、「ある」と回答した人は24%となり、あまり成功率が高くないことが判明しました。

転職をやめた人の内訳を見ると、年代別では40代の30%、年収別では1,000万円以上の35%がもっとも高い結果に。働き盛りで高収入の優秀な社員なので、かなりの好条件を出してでも引き止めているのかもしれませんね。

「新規事業に関われる」が転職をやめた理由の第1位

カウンターオファーを受けて転職をやめた人に、「なぜ次の転職先にいくのをやめたのですか?」と尋ねたところ、「新たな事業に関われる」が36%、「提示された昇給額が良い」が33%となり、この2つが圧倒的に多い回答となりました。

給与や昇給などの待遇面の改善はもちろんですが、それよりも新規事業などで大きな仕事を任されたりする方が、転職を考え直そうと思う人が多いようですね。

36%の人が「カウンターオファー」を受けたい

最後に、今まで「カウンターオファー」を受けたことがない人に、「転職の際に、カウンターオファーを受けたいと思いますか?」と質問したところ、36%が「はい」と回答しました。

その理由としては、「自分の存在がどこまで必要なのかが知りたいから」、「必要な人材だと感じる事ができ、また退職理由が金銭面等であれば再考の余地がある為」、「現在の処遇、評価に不満があり、転職を希望しているため、処遇・評価がアップするならば不満が解消される」といった声が見られました。

やはり、自分が必要とされていると感じられるような「責任のある仕事」と「待遇面の改善」。この2つを「カウンターオファー」によって提案されると、かなり心に響くようです。

転職を考えたときに、必死に止められて、必要とされていると感じると、考え直す人も少なくないのかもしれません。

会社側からすると、ただ待遇の改善を行うだけではなく、その人の存在価値や必要性をしっかりと説くことが一番重要なようですね。

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