これが「どんでん返し」トーク法!秀逸な話術テクとは?

「どんでん返し」。映画やドラマ、小説などでよく見られる手法です。それまで起こっていたことが、最後の「オチ」で見事にひっくり返る。その衝撃によって、受け手の心には深く残るものになります。

日常会話や会議でのプレゼンなど、普段のトークでも「どんでん返し」が起こせれば、その話は聞き手に衝撃を与え、「おもしろい話」として心に残るものになることでしょう。

そこで今回は、拙著『話に「オチ」をつける技術』より、「オチのある話」ができるようになる “6つの話術”の一つである「どんでん返し話術」を紹介したいと思います。

聞き手の予想を裏切る「どんでん返し話術」

「どんでん返し話術」は、最後の「オチ」にいく前に、一旦、話が安定する形になります。そして最後に、その安定を大きく覆したり、聞き手の予想を裏切る意外な展開が起こることが「オチ」になっているというものです。

一旦安定させることで、聞き手の心は落ち着きます。そこにそれを覆す「オチ」がやって来る。聞き手の予想を裏切る、この大きな落差によって、「笑い」や「驚き」や「感動」を与えることができるのです。

「隠された新事実」が不意打ちを与える

この話術は、最後の最後に「隠された新事実」が顔を出します。まさかそんな「新事実」があるとは思っていないので、聞き手は不意打ちを食らうことになる。不意打ちは構えていない分、受ける衝撃が大きいのです。

ただの安定した話では、なかなか聞き手の心には残りにくいです。大きな衝撃があるからこそ、印象深い話になる。そしてそれが話の最後に起こるので、より強く聞き手の心に残っていくのです。

ではここで、実際に「どんでん返し話術」を使っている話を一つ紹介したいと思います。

<“昨日、息子が落ち込みながら学校から帰って来たのよ。あまりにも暗い顔をしてるから、「学校で何かあったの?」って聞いたの。そしたら息子が、「今日、夏休みの宿題を提出したんだけど、『こんなふざけた読書感想文を書いちゃダメだ!』って先生に怒られた」って言ったのよ。確かに、息子は文章を書くのが苦手だし、変なこと書いたりもしそうだから、怒られても仕方がないかなって、私も思ったのよね。

でも、すごく落ち込んでるから可哀想になって、「気にすることないわよ!次に頑張ればいいわ!」って励ましてあげたの。そしたら息子も笑顔になって、「うん!わかったよ!」って元気を取り戻してくれたのよ。

私もひと安心したんだけど、その後で息子が、「でも、あれを書いてくれたパパにはなんて言おうかな……」って言ったのよ……。”>

「先生に怒られた息子を励ます母親の話」で終わったかのように見せかけて、実は「父親に作文を書かせていた」という“新事実”が最後に顔を出す。そして、「父親の作文はひどかった」という事実も明らかとなり、話に「衝撃」と「面白み」の2つが生じている話になっていますね。

「どんでん返し」は難しく思われがちですが、組み立て方を理解していれば意外と作りやすいものです。そして、話としては一番“人の心を揺さぶることができる”ものでもあるので、ぜひトーク術として活用してみてください。

おすすめの記事